小児歯科はお子様を対象に、虫歯の治療や予防処置を行います。
子供の歯はまだ歯質が弱く、エナメル質も薄いため、大人の歯よりも虫歯になりやすいという特徴があります。
「乳歯の虫歯はどうせ抜けるから」と考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、子供のころの口内環境は将来の歯、永久歯の健康や歯並びにも大きな影響を及ぼします。
そして永久歯は虫歯治療で削ったり抜いたりすると二度と元には戻りません。
そのためにも乳歯の内からしっかりと虫歯予防を行いましょう。
乳歯が生えてきます。上下前歯とその両脇の歯が順に生えてきます。
離乳食を食べた後にガーゼ等でやさしく拭き取ってあげましょう。
このころより低濃度のフッ素塗布を行うと虫歯リスクを効果的に減らすことができます。
このころになると乳歯も16本になります。
哺乳瓶での授乳をやめて、規則正しい食事に切り替える時期です。
自治体や歯科医院で行っている検診の受診をお勧めします。フッ素塗布による予防も大切です。
このころになると20本すべての乳歯が生えそろいます。
この時期の口腔内の状態が、永久歯になってからの虫歯のなりやすさを大きく左右すると言っても過言ではありません。
親御様の仕上げ磨きも大切ですし、歯科医院での歯並びやかみ合わせのチェックも行いましょう。
このころになると、乳歯の奥歯の後ろから「6才臼歯(初めての永久歯)」が生え始めます。
6才臼歯は噛む力をコントロールするのに重要な歯ですが、でこぼこや溝が深く多い構造になっている為に、虫歯になりやすい歯でもあります。
溝を埋めるシーラントや少し高い濃度のフッ素塗布で虫歯リスクを減らしましょう。
フッ素塗布
年齢に応じた濃度のフッ素を歯に塗布することにより、歯質を強化して虫歯になりにくい歯を作ります。
シーラント
生えかわりたてのお子様の歯は、特にでこぼこが多くなっています。
この溝にプラスチックコーティングを施し、溝にプラークがたまるのを防ぐ方法がシーラントです。
当院では
歯医者に対して強い抵抗感を持っているお子様には、押さえつけるなどの「無理やりな治療」は行わずに、歯医者に慣れていただくところから始めます。
無理やりな治療はお子様にとって大変なストレスになり、歯医者が嫌いなままトラウマになってしまう可能性があります。
少しずつ慣れてもらいながら、治療を進めて参りますのでご安心ください。